年越しは「音威子府そば」で
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北海道といえば、そばの産地です。北海道で美味しいそばを数えたら、キリがありません。今回は、北海道音威子府村で製造されて90年になる「音威子府(おといねっぷ)そば」を紹介します。普段は食べなくても、年越しそばとして食べるという人も多いようです。
目次
音威子府そばの特徴
北海道のそばの収穫量は、全国収穫量の約4割を占めており(平成30年度)、北海道各地でそばの生産が盛んです。北海道では、幌加内町を筆頭に、深川市、旭川市、音威子府村などが主なそばの産地です。中でも、音威子府村のそばは、そばの色や味などが特徴的です。ここからは、音威子府そばの主な特徴を紹介します。
特徴①そばの色がめちゃくちゃ黒い
とにかく麺の色が真っ黒というのが、音威子府そばの特徴です。
麺の色が黒いのは、そばの実の外側に近い部分(甘皮)も一緒に挽いているからです。
特徴②そばの風味が豊か
そばの実は、殻に近い部分と、実の中心では、栄養分などに違いがあります。実の中心部分だけで作ったそばは、でんぷん質で麺の色は白くなります。このようなそばは、一般に「更科そば」として販売されています。実の外側に近い部分も一緒に挽いたそばは、タンパク質で麺の色は黒くなります。お店などでは「田舎そば」「薮そば」という名称が用いられることが多いです。
音威子府そばは、実の外側に近い甘皮もろとも挽いて作られており、田舎そば系に分類されます。麺の色を見た限り、田舎そばのさらに上を行くという感じでしょうか。なので、そばの風味や香りがより豊かで、そばそのものの味が濃い麺ということになります。しかしその反面、更科そばのような喉越しや食感ではないため、好みは分かれるといったところです。
特徴③かん水が使われている!
音威子府そばは、ラーメンの麺などに用いられる「かん水」が使われています! かん水が使われているそばは、音威子府そばだけ、といっても過言ではないと思います。
音威子府そばの袋を開けたら、ラーメンの麺の匂い、かん水臭がします。麺を食べていてもそばの香りの他にかん水の香りもします。これは相当な特徴ですね。
やはり限界までそばの実を挽いているそばなので、食感を損なわないようにかん水を入れているのかも知れませんね。もちっとした食感が楽しめます。しかし、どうしてもかん水臭が気になる…という人もいらっしゃいますね…。好みが分かれるところです。
稚内では年末になると音威子府そばが並ぶ
音威子府村は北海道北部に位置しているということもあって、稚内などではスーパーに音威子府そばが並びます。特に年末になると、年越しそばは音威子府そば、という人も多いようで、大量の音威子府そばが並びます。今年は私も音威子府そばで年越し! ということで音威子府そばを購入しました。一袋(350グラム)で、500円ほどです。
私はそばは田舎そば派なので、音威子府そばの感じは好きですね。更科そばはあまり買いません。素は関西人なので、どうしても色の薄いつゆを作ってしまいます…笑。利尻島の「磯のり」を添えていただきました。
ざるそばも作ったのですが、酒のアテに結構イケました!
そば通の方は、一度は音威子府そばを食べてみてください!
音威子府そばの買えるサイト→ 一路オンラインショップ
参考文献
北海道農政事務所「グラフでみる平成30年間の北海道農業」
https://www.maff.go.jp/hokkaido/toukei/kikaku/gurafu_gaiyou/30nenkan/attach/pdf/30nenkan-24.pdf
畠山製麺インターネットサイト
http://hatakeyamaseimen.kuroisoba.com/goods.html
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