見る価値あり!モケウニ沼

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 北オホーツクの素晴らしい自然がここにあり!誰も見る人がいないなんて、もったいない!でもこっそり独り占めしたいかも…

モケウニ沼

目次

モケウニ沼

 オホーツク海北部は、約1万年前は、海が広がるばかりだった。その後、幾度となく地殻変動が起こり、土地が盛り上がって現在の形になったといわれる。その際にできた沼や湖が現在でも数十か所残されており、原生花園を伴って自然の輝きを放ち続けている。

 猿払村・浜頓別町・枝幸町は、そのような美しい自然が残されていることが認められ、1968(昭和43)年「北オホーツク道立自然公園」に指定された。

中でも猿払村に位置する「モケウニ沼」は、湿原植物の豊富な沼である。

モケウニ沼入り口

 モケウニ沼は、第1沼・小沼・モケウニ沼の3つからなる。木道を歩くことができるのは、モケウニ沼のみである。片道350m。一本道なので、来た道を戻ることになる。

階段は、人が1人歩くのがやっとの細さだ

階段を降り始めると、鳥のさえずりに迎えられた。わりと近くで、タンチョウの甲高い鳴き声が聞こえてきた! 猿払村にも、春から秋にかけてタンチョウが飛来している。姿が捉えられなかったのは残念…。

細い木道…けっこうボロボロです

この風景は、利尻島の「南浜湿原」に似ている。沼が近い湿原の風景は、こんな感じなんだろうか…。

まだ小さくて可愛い水芭蕉。これから大きくなる

 訪れたのは、5月初旬。やはり水芭蕉。

エゾイチゲ

 白い小さな花は、エゾイチゲ。木道の下は、所々濡れている。

ワタスゲの花ももう少しで咲きそうだ…

 水芭蕉、ワタスゲなど、湿原植物の宝庫である。季節を変えて来たら、さぞ美しいことだろう。

木道のゴール地点より

 鳥のさえずりのみが聞こえてくる。あまりにもひっそりとしていて、クマが出そうだ。木道は短いが、湿原植物をたくさん見ることができた。これから夏、秋と、さらに種類も多く見られることだろう。誰に見られることもなく、ひっそりと咲いていくのだろう。

目立たない看板

 こんなにも素晴らしい場所だが、周りは農地で、少々入り組んだ場所にある。1日に何人来るだろう? たくさんの人が、来たら来たで、あの木道は壊れてしまうかも知れないが…。

 そういう、誰も寄りつかない感じがまた、モケウニ沼をより魅力的にしているかも知れない。

湿原植物好きにおすすめ

モケウニ沼には、尾瀬ヶ原などで見られる「オゼコウホネ」が分布している。北海道では、あまり分布していない種類なので、学術上貴重ということです。

その他にも、湿原植物がたくさん見られるので、花を愛でるのが好きな方にとっては、モケウニ沼は魅力的です!

ただし、クマが出そうなので、できれば2人以上で訪れることをおすすめします…。



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