簡単な利尻昆布の出汁の取り方

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利尻島・礼文島・稚内のお土産といえば、利尻昆布である。しかし、いざ利尻昆布を買っても、日常の料理で出汁を取るのは甚だ面倒である。そこで今回は、日常で簡単に利尻昆布の出汁を取る方法を紹介する。

利尻島土産といえば昆布だが、実際出汁を取るのがめんどくさい

目次

簡単に出汁を取る方法

利尻昆布

利尻昆布は、養殖昆布、天然昆布、カットされたもの、カットせずにそのまま商品にしたものなど様々である。利尻島のお土産店などに行くと、1万円以上する高級昆布なども見かけるが、日常で使う昆布であれば、最安値のもので十分である。

昆布の表面についている白い粉のようなものは、グルタミン酸(旨み成分)であるので、洗い流さずに使う。料理本などでは、濡れぶきんで軽く拭くように指示されるが、あくまで家庭で簡単に出汁が取れればそれで良いので、そのままでも◎。

次に出汁ポットや、ティーポット、ペットボトルなどの容器を準備する。

ティーポットに昆布を入れた状態

1リットルにつき、10センチ四方の昆布を入れるのが目安とされるが、まさか定規で測るという人はおるまい。

適当な大きさにカットし、なるべく細かくすると良い。そうすることによって、断面から旨みが抽出されるからだ。

細かく切った昆布を容器に入れ、一晩(6時間程度)寝かすと、あら不思議、昆布出汁が取れている。

にぼしと鰹節(分量はお好みで)

お好みでにぼしや鰹節をプラスすると、さらに美味しい出汁が取れる。

出し汁は、味噌汁はもちろんのこと、煮物、鍋、だし巻き、インスタントラーメンを作る際など、あらゆる局面で利用することができる。

保存期間は、冷蔵庫で2〜3日が目安とされている。

昆布によって出汁の取り方が違う

昆布といえば、「沸騰直前に昆布を取り出す」というフレーズが、昔から語り継がれてきたが、利尻昆布の場合は「水出し」でも十分良い出汁が取れるのである。

これに対して、北海道羅臼町で採取される「羅臼昆布」は旨味が強く、火にかけた方が良いとされている。北海道ではたくさんの昆布が採取されており、それぞれにあった出汁の取り方があるので、注意されたい。

保存方法

出汁昆布は、一旦開けると、湿気に影響されてしまう。昆布が湿気を帯びると、風味が損なわれてしまうので、保存バッグなどに入れて、冷凍庫保存すると良い。このとき、一回分ずつにカットして入れると、次回から使いやすくなる。そして、毎日の料理に出汁を取るのも夢ではなくなる、というわけだ。

保存バッグ

養殖昆布と天然昆布の違い

養殖昆布と天然昆布に、基本的に味の差はほとんどないと言われている。出汁を取ったときに、出し汁が黄色っぽくなるのが養殖昆布。透明なのが天然昆布といわれている。

仮にそうだとしても、味噌や醤油などで味をつけたら色もへったくれもない気がするのだが…。

養殖の方が昆布の大きさは大きく、見た目は立派である。

「養殖がいいですよ」と言う売店の場合、自分が養殖昆布の漁師やその家族であることが多い。「天然がいいですよ」と言ったら、身内かその人が天然昆布の漁師の場合が多い。あとは買う人の好みなのである。

利尻島や礼文島では、漁師が売店を運営しているところも多く、自分の売る昆布に自信がないわけがない。

漁師さんから直接買うことができるので、必然的に良いものを安く買うことができるというわけだ。いずれにせよ、利尻島・礼文島で昆布を買うと、お得である。

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