春がやってきた! サロベツ原生花園

Sponsored Link

 まだまだ寒い北海道北部ですが、サロベツ原生花園にも春がやってきました。春は、清楚系と地味系の花がお出迎え!

雪もすっかり解けました

目次

夏だけじゃない!サロベツ原生花園

 サロベツ原生花園が最も輝く時期は、色とりどりの花が咲く夏です。しかしながら、寒さに負けず必死に咲く春の花もまた美しい…数は少ないですが。見つけづらいですが…笑。そんな花々を見てまいりましたので、紹介します。

木道の様子(2021年5月8日)

木道を歩き始めるとすぐに、たくさんの鳥たちのさえずりが聞こえてきました。サロベツ湿原センターの情報によると「ホオアカ」「ノゴマ」「シマアオジ」「ツメナガセキレイ」「ノビタキ」などが来ているそうです。私がわかるのはウグイスくらいですけどね〜。勉強せい!

ミズバショウ

ミズバショウが見頃でした。普通の人はミズバショウを見て満足して帰るところですが、サロベツマニアを自負している私は違いますよ、もちろん。ミズバショウは証拠写真として仕方なく撮っただけです。そう、仕方なく…。

ほんとに仕方なく?

 この純白の姿がたまらん〜。咲きたての美しさよ…。などと感動しつつ、ついつい写真を撮りまくってしまったわい…。

ヒメイチゲ

 まさしく清楚系! 名前も可愛らしく「ヒメイチゲ」。花の大きさは1センチくらいです…。小さい! 結構ありましたが、強風のため、元気がありませんでした。

ワタスゲ(まだ咲いていません)

 こちらはワタスゲの花が咲く前の状態です。地味! おそらくほとんどの人に気付かれない! 気づいたとしても素通り⁈

ヤチツツジ

 写真は、スズランのような小さな花で「ヤチツツジ」。花は5ミリほど。たくさん咲いていましたが、花が小さいため結構わかりにくいですね。ヤチとは湿地のことです。葉は一般的なツツジに似ていますね。

ギョウジャニンニク

 こちらは北海道の山菜の王様「ギョウジャニンニク」です。顔を近づけるとわずかにニンニク臭がします。「今夜のおかずに…」と言いたいところですが、国立公園内なので持って帰れません。誰も取らないので、なにげに年々増えてます。

ヤチヤナギの花

茶色くツブツブしたものは、「ヤチヤナギ」の花です。枯れた後のヤツかな…と思われがち。

ヤチハンノキ

 みのむしのようにぶら下がっているものが、「ヤチハンノキ」の花穂です。誰も写真撮らなさそう…。

エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)

木道の最後に「エゾノリュウキンカ」が綺麗に咲いていました。山菜としても人気があり、通称「ヤチブキ」。

花は一瞬! 植物のワンシーズンを観察するのもまたオツな愉しみ

 何度も足を運んでいるサロベツ原生花園ですが、行くたびに新たな発見があります。花はだいたい知っていても、新芽、葉、つぼみ、枯れた後の実などは、意外と知らないものです。花が咲くのは一瞬ですが、それ以外の時期を観察するのもまた面白いですね。1年間植物を見続けることは難しいですが、何年かに分けて植物のワンシーズン(芽吹いてから枯れるまで)を観察していく…そんな愉しみ方もありますね。

 でもやはり、初めて見る花やつぼみなどを発見したら、よりいっそう嬉しくなります。最近は一度見たくらいだと、すぐに忘れるので、「初めて見た!」には ※たぶん が付きますが…。

サロベツ原生花園を観察する際、注意点が一つありまして…真夏の無風の時以外、寒くて写真どころではありませんので、防寒対策は厳重に! 天気次第では夏でも寒いです…。今回も木道を一周するだけで、鼻水が出てきました。湿原センターのストーブにあたってから帰りましたとさ…。

Sponsored Link