礼文島トレイル7「8時間コース」(香深井〜宇遠内往復)を歩いてみました。
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礼文島トレイルで最も難易度の高い「8時間コース」の簡易バージョンを歩いてみました(2022年6月22日)。
目次
礼文島トレイルとは
環境省によると「トレイル」とは…森林や原野、里山などにある「歩くための道」のことで、こうした道を歩くはやさで旅することだそうです。
礼文島には、7つのトレイルが設定されています。
- 桃岩展望台コース(難易度★〜★★)
- 礼文林道コース(難易度★〜★★★)
- 岬めぐりコース(難易度★〜★★★★)
- 礼文岳コース(難易度★★★★)
- 礼文滝コース(難易度★★★★)
- 久種湖畔コース(難易度★〜★★)
- 8時間コース(難易度★★★〜★★★★★)
※ 難易度は→礼文島トレイルオフィシャルウェブによるものです
8時間コースには古い歴史があります
礼文島トレイル7の中で、最も難易度の高いコースが8時間コースです(→トレイルマップ)。礼文島の西側を歩くコースで、最長24キロにもなります。しかし、短くチョン切った10キロのコースでも一応「8時間コース」になるらしい…。とりあえず10キロの「宇遠内(ウエンナイ)」というエリアを往復するショートコースを歩いてみました。
8時間コースは、1967年開設の「桃岩ユースホステル」によって開発されたコースで、当時はさらに距離も長く、現在立ち入り禁止区域となっている難所などもあり、現行の8時間コースよりもキビシイものでした。実際は8時間どころではなく、1日がかりで歩き通すコースだったのです。
ショートコースごときで8時間とは呼べませんが、一応公式がOK出してますので、ご勘弁を笑。
礼文島の西側にあった集落「宇遠内(ウエンナイ)」を目指す
毎日のように礼文島に来ていますが、この場所を歩くのは初めてです。前から「歩きたいなぁ」で終わっていた場所をようやく歩きます。野鳥と言えば利尻島ですが、礼文島にも結構いて、フクロウの声が聞こえてきました。
しょっぱなから登りが続きます。このコースは、虫が多かったです。草も体に触れるところが多々あり、防虫スプレーorハッカスプレーが必須です。持っていても刺されました。
写真じゃ分かりませんが、意外と道が暗いんです。基本誰ともすれ違わないので、チキン野郎は歌でも歌って…ってそんな余裕ない! 意外と上り坂!
昔は、車両の通行が可能だったぽい感じの草の生え方。でもすれ違えません。狭すぎて。
林を抜けると、急な斜面が目の前に出てきました。
よく見たら、無数の花が斜面に咲いています。白いものがキラキラと…。ウスユキソウかなぁと思ってカメラのズームで見ると…。
「ウスユキソウ群生地」よりもたくさん咲いていました。日当たりが良いのでしょう、群生地よりも早く咲いていて、驚きました。もちろんウスユキソウ以外のお花も無数に咲いていました。斜面一面を埋め尽くすお花の群落は、利尻山の山頂付近にも匹敵するものでした! しかもこれらのほとんどは、誰にも見られず枯れていく…。
まさかウスユキソウが咲いているとはツユ知らず…。来た甲斐がありました。本当に来てよかった〜!
宇遠内に近づくと、本当にたくさんの花が咲いていました。さすが礼文島! 感動しました。
この辺りまで来ると、道がガレっぽいです。
海が近づくと、廃屋が増えてきました。この辺りが宇遠内の集落です。昔ここに住んでいた人は、どうやって食べ物を運んだんだろう? こんな道を毎回歩く??
何かが燃えているような匂いがして、人がいるのかなぁと思ったり…。現在は、誰も住んでいません。ちなみに、現在ここに来るための島民の移動手段は、船だそうです。ほとんど漁師さんだから、当時から船で食べ物を調達していたんですね。
立派な漁港もあって、昔はたくさん人が住んでいたようです。かつては8時間コースを歩く人の休憩所もあって、たこのお刺身なんかも売っていたみたいです。今は誰もいない…。
ここでようやく、8時間チャレンジャーと出会いました。白髪の鼻毛が、両方の鼻の穴からボーボーと出ている感じの仙人風の方でした。不思議と会話は弾みました。
仙人さんは、「私はご飯をここで食べます」と言って、港の方へ。振り返ると、姿は全く見えなくなっていました。やっぱり仙人だったのか…。
観光地じゃない礼文島の世界
礼文島の西側に道路を作るという計画は、1970年〜80年ごろは盛んに唱えられていたようです。しかしながら、自然保護派の意見が勝利し、結果的に計画は流れました。西海岸を縦断するには、歩くしかないのです。
利便性が悪かったこともあり、現在宇遠内に人は住んでいません。礼文島北西の「アワビコタン」も一軒の漁師さんを残すのみで、西側に住む人は減少しています。メチャクチャ不便ですからね。当然といえば当然なんでしょうけど…。
礼文島に一周道路ができていたら、どんな未来があったんだろう? 美しい高山植物の環境は一変し、今見ている風景とは違ったものになったに違いない。しかし利便性は向上し、礼文島の人口減少を少しはゆるやかにしてくれたかもしれない。
同じトレイルでも、観光地化され、観光客の行列が続く「桃岩展望台」とは全く違った礼文島の世界を見た気がしました。
比較的簡単に行くことができる「宇遠内」。坂道はありますが、コース的にはキツくはなかったです。ここまで歩いて、礼文島マニアになってください。
【コースタイム(参考までに)】宇遠内分岐→宇遠内(1:30)→香深井(1:20)
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