大雪山旭岳の紅葉が見ごろです(2020年)
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日本で1番早い紅葉が見られる北海道。天上のお花畑と言われる大雪山の紅葉は、他にはない美しさがありました。
目次
大雪山は日本で1番早い紅葉
北海道の屋根と言われる大雪山。大雪山は、実は1つの山のことではなく、大雪山系の山々、広くはその周辺の山々全体を指しています。中でも最も標高の高い山は、2,291mの「旭岳」で北海道の最高峰です。
山頂部分の紅葉は8月下旬からスタートするため、日本で1番早い紅葉と言われています。紅葉のメインシーズンは9月〜10月で、紅葉の見ごろは山頂から平地へと徐々に移り変わっていきます。
ロープーウェイで1,600m「姿見駅」へ
ロープーウェイを利用すると、1,600m地点にある「姿見駅」に到達することができます。料金は、夏と紅葉のシーズンである6月1日〜10月20日までは往復2,900円で、それ以外のオフシーズン期間は1,800円です。
ロープーウェイの移動は10分間。標高に応じて紅葉が変化していく様子を観察できます。
姿見駅には、椅子やテーブルなどが設置されたフリースペース、トイレがありました。
建物を出るとすぐ、目の前に旭岳が!
訪れたのは9月20日。姿見駅付近の紅葉が見ごろでした。
北海道の紅葉は、針葉樹が入り混じってしまうため、緑も多く見られます。そのため「これで紅葉?」とか「これで何割くらいの紅葉?」と聞かれることも多いです…。このコントラストがいいんじゃないですか〜!
姿見の池を巡る散策路にはたくさんの花々や果実が…
姿見駅から1周約1.7キロの散策路を歩くと、姿見の池や夫婦池を見ながら、高山植物を楽しむことができます。
歩き始めてすぐ、たくさんの花々や、果実を見ることができました。
ギリギリ開花期に間に合ったのが「エゾオヤマリンドウ」でした。やっぱりリンドウの花は美しい! 枯れているものも多かったですが…。
真っ赤な実はコケモモの実。
黒っぽい実はクロウスゴ。
たくさん見られる果実の分だけ、花が咲いていたと思うと…。
浮島湿原でも発見した「チングルマ」の綿毛が無数に見られました。しかもものすごい数! チングルマの紅葉は比較的早く、山を紅く染めます。
絨毯のように咲いていた花をぜひ見てみたいですね! 次は開花期に行くしかない!
ここまで花々や果実を見ると、いかに花々が多いかということを感じます。歩きながら、大雪山を世に知らしめた「大町桂月(おおまち・けいげつ)」の紀行文を思い出さずにはいられませんでした。
大正時代、ロクに登山道の整備もされていなかった大雪山を縦走した大町桂月は、紀行文にその印象を記しています。「富士山に登って山岳の高さを語れ 大雪山に登って山岳の大きさを語れ」と。また、「大雪山は、頂上広くしてお花畑の多き点に於いて…(中略)天下無双なり」と書いているのですが、この文章の情景がまさに目の前に広がっていました…。
姿見の池・夫婦の池
散策路の途中にはいくつかの池や沼が点在し、美しい風景が広がります。
風がないときは逆さ富士のようになるのかも知れませんね…。姿見の池付近から噴煙が上がっており、少し硫黄の匂いも感じられました。
雪が降るとまた素晴らしい…
旭岳の初冠雪は平年で9月25日。雪が降ると山頂は白く、散策路は紅葉と針葉樹の緑となります。そんな風景も北海道ならでは。ちなみに真冬はスキーのお客様で賑わいます。一度紅葉のシーズンを見ると、今度は夏の花を見に…何度も訪れたくなる場所ですね。
プチ情報
9月の連休(シルバーウィーク)に行くという方も多いと思いますが、連休に行くと混雑しています。朝の9時ごろでロープーウェイ駐車場が満車でした。満車の場合、少し離れた「青少年野営場」近くの臨時駐車場に回されます。昼ごろにはその駐車場も満車になっていました。連休や休日は早めに現地入りした方が良いと思います。
ちなみにロープーウェイ駐車場は一般車両で500円かかりますが、臨時駐車場は無料です。臨時駐車場からロープーウェイ乗り場まで徒歩5分〜10分程度でした。お金をかけたくない人は、最初から臨時駐車場に行くのも良いかも知れません。
↓臨時駐車場地図
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