これは便利! 家の前にあるバス停
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テレビ番組などで取り上げられることが多い「〇〇宅前」なるバス停があるという事実。玄関を出るとすぐにバス停があると便利ですよね♪ 稚内市の西浜・富士見エリアには、「〇〇宅前」のバス停留所が乱立しています(笑)。
目次
西浜・富士見エリアには「〇〇宅前」のバス停が7カ所ある
稚内市の中心部から、車で30分ほど離れた場所に西浜・富士見エリアはあります。西浜・富士見エリアには、稚内市の他の場所ではあまりない、「〇〇宅前」のバス停が7カ所もあります。「〇〇宅前」は、文字通り〇〇さんの家の前、というわけです。バスを運行している「宗谷バス」さんでも、いつからどういう経緯で、「〇〇宅前」のバス停があるのか、わからないそうです…。今回は、稚内の生き字引きに何人かヒアリングし、「〇〇宅前」についてまとめてみました。
通学する子供たちのために設置した
バス通学がままならなかった時代、街から離れた場所では、学校まで片道徒歩40〜50分、それ以上歩くこともあったとか。冬になると馬そりで送ってもらった、なんてこともあったそうです。市内にバスが運行されることとなり、学校から離れた場所に住んでいた子供たちは、バス通学となったわけです。仮にバス停がなくとも、設置の要望があったことが想定されますね。通学する子供がいる家の前にバス停を作った、ということでしょう。
ちなみに現在は、スクールバスなどで通学することが多いです。
なぜ西浜エリアに多いのか?
稚内市の他の場所ではほとんど見られない「〇〇宅前」のバス停。なぜこのあたりだけ多いのでしょう?
実はかつて、他のエリアでも「〇〇宅前」のバス停は存在していたそうですが、子供達が学校を卒業し、バス停を利用しなくなった後、バス停名が変わったり、路線バスが廃止となり、バス停自体が消滅しました。
西浜エリアに、宅前のバス停が多く残っているのは、「まわりに何もないから」というのが、わかりやすい理由の一つでしょう。この辺りは、人より鹿の数の方が多いことで有名です…。
「〇〇宅前」のバス停から乗る人は多かったはず…
今でこそ、何もないエリアですが、かつては多くの人々が住んでいました。今は廃校となっていますが、「稚内西小中学校」があり、最盛期には200人以上の生徒が通っていました。
バスに乗って、通勤するという人もたくさんいたことでしょう。他の停留所と違って、「〇〇宅前」の停留所からは、ほぼ確実に利用客がいたことが想像されますね。
北海道でも雪の多いエリアは、雪の壁で停留所に立つお客さんも見えないことが多いですが、家の前のバス停だと、何もない場所よりは、目印になります。特に西浜エリアは、海に面しているので、吹き溜まりなどもできやすい場所です。「〇〇宅前」はバス利用者にとっても、バスの運転手にとっても、都合が良かったのかも知れませんね。田舎だと、みんな知り合いなので、待合所がわりに家で待つ、なんてこともあったかも…想像ですが。
バス停だけが残っている場所も…
「家の前にバス停とかマジ便利〜」などと思いがちですが、実際は、バス停だけが残っていて、それらしき家がないところもあります。家は残っていても、明らかに住んでなさそうな雰囲気の場所も…。なんだか寂しいですね。時刻表では、1時間に1〜2本ほどバスも来ているので、少しは利用者がいるということでしょうか⁈
実際、家の前にバス停があると、便利な反面、プライバシーの問題もあるかなと…。
ちなみに…現在残っている「〇〇宅前」(宗谷バス坂の下線)
- 吉田宅前
- 田村宅前
- 伊勢宅前
- 香林宅前
- 桜井宅前
- 米山宅前
- 中山宅前
順不同です。
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