ガマの思い出

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ガマの穂

 見た目的にソーセージにしか見えない「ガマ」をご存知でしょうか。

 水辺に生えていて、茎に貫かれたソーセージのような見た目の部分は、ガマという植物の穂。ガマの穂って、細かい葉っぱがついていないので、ほんとに突き刺したソーセージみたいなんです。

 茶色い部分は柔らかく、時間が経つと綿(ワタ)のようなものが弾けます。これを大昔は集めて、座布団の中に入れていたんだとか。また、かまぼこの語源は、ガマの穂から来ているという説もあります。竹に巻きつけた魚のすり身を、火で炙ったかまぼこの形が、ガマの穂に似るため。また、ゴロ的にも。なるほど昔から、見た目的に食べ物を連想させてきたようです。

 私が初めてガマを見たのは幼少期で、父の故郷、徳島の川沿いにたくさん生えていたものでした。当時住んでいた大阪ではあまり見たことがないので、印象に残っています。美味しそうだなぁと口に入れたりなんかして…腹が減ってたんだね…笑。

 見た目が面白いので、何本も引っこ抜いては、大阪の団地に持って帰りました。私の美意識としては、茎がソーセージ部分を貫かないものが最良と判断していました(なんのこっちゃ)。それは、より食べ物らしい感じがするからなんですけどね笑。

 引っこ抜かれた後も、ガマの穂は弾けるので、家中を綿が浮遊し、さっさと捨てろ的な感じで怒られた記憶があります。これも団地あるあるなんですが、外から持ってきた自然のものは、ベランダからポイっ。これが基本です。メイワクな話ですが、また子供がやってるわ、ぐらいでそこまで目クジラをたてる時代ではなかったので…。ちなみに、団地のベランダの下は、だいたい草地です。

 このガマ、北海道でもたま〜に見かけます。沼や湿地、サロベツ湿原にも生えていて、初めて見た時、感動したのを覚えています。懐かしい〜ソーセージあるやん! ガマやん〜。みたいな。まさに感動の再会。

 ガマの穂を、兄妹揃って振り回していた子供の頃が懐かしい…。

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