「樺太の街と暮らし」展に行って来ました! 

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 稚内副港市場では、「樺太の街と暮らし〜樺太連盟寄贈移動パネルから〜」というパネル展示を行っています(2021年4月29日〜5月31日)。樺太について、知っている人も知らない人も、ぜひご覧くださいませ。

目次

樺太連盟が解散、資料が稚内市に寄贈され展示されることに…

 樺太(現サハリン)は、日露戦争後、北緯50度以南が日本の領土となりました。最盛期には、40万人以上が樺太に居住し、豊かな資源を背景に、水産、炭砿、林業、製紙業、養狐などが盛んに行われました。

 その後、第二次世界大戦が勃発し、樺太は戦地となりました。日本がポツダム宣言受諾を表明した8月15日以後も、ソ連軍の侵攻が続き、多くの人命が失われました。そのような歴史的経緯があり、戦後樺太から引き揚げてきた人々が中心となって発足したのが「樺太連盟」です。

樺太連盟は、1948年に設立され、引き揚げ者の支援や樺太の歴史伝承を行ってきましたが、会員の高齢化と減少により、2021年3月をもって解散となってしまいました。それに伴い、写真やパネルなど、約1,000点の資料が稚内市に寄贈されることとなりました。今回の「樺太の街と暮らし」展は、寄贈された資料の中から約120点ほどを厳選し、現在期間限定で展示しています。

写真や絵はがき、パネル中心の展示

 展示の中心は写真や絵はがき、パネル等でした。

日本とソ連の国境線(北緯50度)に設置された石碑のレプリカ

樺太の面積は広く、日本が統治していた北緯50度以南だけでも、北海道の約43%。例えるならば、小さめの九州という感じですね。海沿いでは水産、山に近い場所では炭砿と林業、製紙業が盛んでした。

樺太鳥瞰図

樺太鳥瞰図。鳥瞰図あるあるですが、見えるはずのない富士山とか、釜山まで描いていて面白いですよね。

古い写真など…

 樺太のそれぞれの街と、そこで中心だった産業を説明しています。

貴重な絵はがき

 今では見ることができない風景の数々。触ることはできませんが、絵はがきの展示があります。

 面白い展示がありました↓

パネルの一部

犬に引かせて

冬の旅行などにはスキーを犬に曳かせて行くが、この壮快さは樺太に住む者でなければ知ることができない。

スキーを履いて、犬に引かせていたそうです。スキー上級者であることはもちろん、犬との関係性も大事ですね。犬が暴れたらひっくり返りそうです…。しかも旅行ですから!!!

当時の暮らしぶりが伝わってきます…

 展示全体を見ると、樺太についてより深く知ることができました。樺太について、よく知っているという人でも、得るものは大きいのではないかと思います。たくさんの写真などを見ていると、当時の暮らしぶりが伝わってきます。

 今回の展示はすぐに終わってしまいますが、定期的に企画展などもあろうかと思います。ちなみに2階には「樺太記念館」がありますので、そちらもぜひ。一つ注意点がありまして…1階部分は暖房がないため、5月でも極寒でした。凍死しないようお気をつけくださいませ〜。

2階樺太記念館展示

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