増毛といえば「駅STATION」のロケ地

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 増毛町では、高倉健さん主演映画「駅STSTION」が撮影されました。現在でも撮影時に使われた建物やセットが残されています。

目次

「駅STSTION」は増毛町がロケ地

1981(昭和56)年公開の「駅STATION」は、主演・高倉健、ロケ地は北海道増毛町。増毛や雄冬の風景を見ると、「駅STATION」の健さんのイメージが思い浮かびます。

「駅STATION」は、監督が「鉄道員(ぽっぽや)」の降旗康男、脚本は「北の国から」の倉本聡が「高倉健のために書き下ろした」という作品。作品を見ればわかりますが、内容といい、「いつの間にか終わってた」という感じのラストといい、倉本先生っぽいですわ…。1番最初見た時は、あまり好きになれませんでしたが、何度となく見るうち、結構好きな作品になりました。上手くいかないのが現実であり、男と女⁈的な〜笑。

 主なロケ地となった北海道増毛町には、現在も明治から昭和のレトロな建物が点在しています。また、山と海に囲まれた増毛・雄冬は、かつては陸の孤島とさえ言われた場所です。日本海の荒々しさを感じさせる風景は、まさしく映画の世界観そのものであり、ロケ地を訪れるという人も後を絶ちません。

雄冬の海岸線

「国稀(くにまれ)酒造」にもギャラリーがあります

 増毛町といえば、北海道を代表する酒造の一つ「国稀酒造」があります。日本最北の酒蔵で、増毛の代表的な観光地です。

国稀酒造

「国稀」の由来は、創業者が乃木大将の人格に大きな感銘を受け、乃木希典の「希」の一字をもらい、「國の誉」を「國稀」とし、「国に稀な良いお酒」という意味合いを込めたところから。お酒に使う水は、暑寒別岳の伏流水です。お酒が美味しいワケですね。

暑寒別の伏流水

店の前には水汲み場があります。休日ともなれば、水汲み場には多くの人が…。

 店の中には、「駅STATION」のギャラリーがあり、自由に見学できます。

駅STATIONのギャラリー
家にも飾りたい…

 かっこいい健さんの写真がズラリ! 倍賞千恵子さんもステキです。ブルーレイのジャケットにもなっているシーンの写真ですね。この、手を繋ぎながら呑むシーンが1番好きです。こんなことしてみたいですね…。

 売店の奥は、昔使っていた酒造りの道具などが展示されています。まるで博物館のようになっています。

お酒を作るときの道具
歴代の酒瓶がズラリ…!
18リットルの瓶!小さな瓶が一升瓶です

 18リットルの瓶がありました。一升瓶が哺乳瓶のようです。

 店内の1番奥は、試飲会場になっています。

試飲会場

 私のオススメは「北海にごり酒」。辛口で美味しいです。ぜひご賞味あれ!

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ヒグマもグイッ

観光案内所「風待食堂」もロケ地

増毛町観光案内所は、通称「風待食堂」と呼ばれていますが、これは「駅STATION」の映画の中での名称なのです。「多田商店」として、1933(昭和8)年建てられ、その後「風待食堂」として撮影されました。映画の撮影が終わった後も、外観はそのままに、観光案内所として保全されてきました。髪の毛のお守り「増毛駅の切符」はこちらで販売されています。

観光案内所「風待食堂」右側の看板が「多田商店」
内部にはたくさんの写真!
新たに誕生したスタジオセット

 居酒屋「桐子(倍賞千恵子さん)」のスタジオセットがありました。健さんになりきって写真撮影ができます。このセットができたのは2017年。「駅STATION」の人気の高さは、推して知るべし、ですね。

雄冬神社

街から離れた「雄冬神社」もロケ地の一つです。

雄冬神社

人の気配は感じられませんでしたが、高台にあるので眺めは最高です。増毛の中心部とは雰囲気が違いました。

ぶらり歩くとタイムスリップ−増毛の歴史的建造物群

「駅STATION」のロケ地以外にも、歴史的建造物が並ぶ増毛町。街を歩いていると、明治から昭和まで、昔の建物がズラリと並んでいます。どこでも映画の撮影ができそうです。

旧商家丸一本間家

 「旧商家丸一本間家」は、国指定重要文化財になっています。1875(明治8)年創業。内部も公開されています。増毛町の歴史に大きく関わっている本間家。内部は要必見です。

千石蔵

 「千石蔵」は、いつごろ建てられたのかは不明ですが、推定100年以上とのことです。かつては漁具の保管に利用され、その後は鰊粕の保管に使われました。現在は漁具や写真などが展示され、イベントの開催も。国稀酒造所有。

富田屋旅館

「富田旅館」は、1933(昭和8)年に建てられた旅館。木造3階建ての旅館は珍しいそうです。2020年は修復工事中でした。内部は非公開。

ぼちぼちいこか増毛館

「ぼちぼちいこか増毛館」は、昭和7年に建てられた旅館をリフォームし、現在のスタイルに。一泊2食付きで5,000円!(基本はドミトリーです)増毛の海の幸の料理と、国稀酒造のお酒が一杯サービスで5,000円は破格です!

魅力的な街−増毛

歴史的建造物が立ち並ぶ増毛を歩くと、まるでオープンセットの中にいるよう。散歩しつつ見て歩くと、増毛の歴史をより一層感じることができます。「駅STATION」・高倉健さんのファンはぜひ訪れてみてください!

参考文献

  • 増毛町パンフレット
  • 国稀酒造パンフレット
  • 国稀酒造インターネットサイトhttps://www.kunimare.co.jp/user_data/brewery.php
  • ぼちぼちいこか増毛館インターネットサイト http://www10.plala.or.jp/botiboti/

 

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