ここで置き去りにされたら…おびらしべ湖

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小平町の山奥に「おびらしべ湖」はあります。北海道で初めて恐竜の化石が発見された場所です。

おびらしべ湖

小平ダムとおびらしべ湖

小平町市街地から、車で30分ほど山奥に走ると、「おびらしべ湖」はあります。おびらしべ湖の直前に「達布」という地区があり、小平蘂(おびらしべ)炭鉱があったところです。今は見る影もありませんが、石炭の貯蔵施設(ホッパー)だけが残されていました。

小平蘂炭砿ホッパー

 達布地区も炭砿で発展し、その後衰退したのでしょう。過疎化が進んでいました。

達布からさらに山奥へと進んでいくと、小平ダム、おびらしべ湖があります。

小平ダム

 ダム側と、湖側にそれぞれ駐車場があり、それぞれ恐竜のモニュメントが置かれています。ダム側の公園には、クビナガリュウのモニュメントがあります。

ダム公園に置かれているクビナガリュウ

  北海道各地で恐竜の化石が発見されていますが、北海道で初めて恐竜の化石が発見されたのは、小平町でした。1987(昭和62)年、クビナガリュウの化石が一部発見され、1988(昭和63)年には、日本で初めて頭部から首にかけて、ほぼ完全な状態で発見されました。クビナガリュウの最大全長は15メートルにも及ぶそうです。

顔がリアルすぎて怖い

ダム公園を出て「滝見大橋」を渡ると、おびらしべ湖を見渡すことができます。

おびらしべ湖

 訪れた日の前日が豪雨だったこともあって、湖の色はビミョ〜です。誰もいません。通り過ぎる車もナシ。

滝見大橋

 おびらしべ湖にかかる滝見大橋は、北海道の湖上橋としては1番長い橋です。橋を渡りきると、駐車場がありカモノハシリュウのモニュメントがあります。

湖川にあるカモノハシリュウ

カモノハシリュウの化石は、クビナガリュウよりも早く発見されており、1975(昭和50)年、このあたりで発見されました。カモノハシリュウの最大全長は10メートルと推定されています。

ネジバナ

カモノハシリュウの近くに、たくさんネジバナが咲いていました。自然が豊かだなあ〜、なんて思っていると、「ガサっ」と笹の擦れる音が…。ヒグマ? 先ほどから鳴いていた鳥の声もピタッと止んでいます。もちろん人っ子一人いません…。ここに置き去りにされたら…確実にヒグマにやられるな、などと思いながらそそくさと退散いたしました。

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