いろんな意味でヒヤッとする⁉︎ 中頓別鍾乳洞(中頓別)
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うだるような暑さに嫌気がさしたら、鍾乳洞に行ってみてはいかがでしょうか? 北海道で一般公開されている鍾乳洞は、「当麻鍾乳洞」と「中頓別鍾乳洞」の二か所のみです。今回は中頓別鍾乳洞をご紹介します。
目次
鍾乳洞に行く前に熊よけの鈴をゲット
鍾乳洞の入り口にあたるのが「ぬく森館」という施設です。ここでは鍾乳洞についての紹介や、熊よけの鈴を借りることができます。
中頓別鍾乳洞は、人が大挙しておしよせるような場所ではなく、熊と遭遇する可能性が高いので、鈴を貸し出しているようです。敷地内には、熊よけ用サイレンというのもありました。
そんなに熊がいるの?! 熊がいるかも知れないと思うだけでヒヤッ!
そもそも鍾乳洞とは…
鍾乳洞を形成するのは石灰岩で、サンゴ礁や貝殻などの生物遺骸が集まって堆積してできた岩石です。鍾乳洞は、石灰岩が雨水や地下水によって長い年月をかけ、少しずつ溶かされてできた洞穴のことです。石灰岩は炭酸カルシウムを主成分とする岩石で、雨水や地下水が接触すると少しずつ溶けていき、この作用が長い年月をかけ、洞穴となったものが鍾乳洞です。
中頓別鍾乳洞第一洞案内より
中頓別鍾乳洞は、約1,000万年前に堆積したホタテガイやフジツボなどの貝殻片が密集してできた地層に形成された鍾乳洞です。
日本の鍾乳洞の中には、2億年前の石灰岩に形成されるものもあり、中頓別鍾乳洞は、比較的新しいことになります。しかも、石灰分の割合が高い地層に形成されたことは、非常に珍しいとのことです。
唯一中を探検できる第一洞
中頓別鍾乳洞は、第一洞、第三洞、第四洞とありますが、中に入ることができるのは、第一洞のみとなっています。第二洞は地下にあって、一般の人は形を見ることはできません。
入り口付近で、もはやヒヤ〜ッと! 鍾乳洞独特の涼しさが感じられます。
この日の洞穴の温度は12℃ほど! 涼しかったです。
入り口には、懐中電灯の貸し出しがあります。しかし第一洞の中は、灯りがあるので明るい上、狭い洞穴の中を歩くときに懐中電灯はジャマになるかも知れません。
鍾乳洞の壁を観察すると、貝殻などでできた石灰岩というのがよくわかりますね。
地下水によって壁が溶食され、くぼみができていることを「ポケット」と呼ぶそうです。
雨水や地下水に溶けた石灰分は、結晶となり洞穴の中で再び石に戻るそうです。これを形によって「鍾乳石」「石筍」などと呼び分ける。これらの石が1センチメートル形成されるのに、数百年かかるとのことです。洞穴に流れている水分は、この瞬間も鍾乳洞は変化しているということの証明ですね…。ロマンがありますねぇ‼︎
洞穴の中は、長さ60メートルあり、高低差は15メートルあります。
途中の階段がメチャクチャ狭い! 基本的に、来た道を引き返すので、登った階段は、また降りることになります。
第三洞
第一洞から少し歩いていくと、見学できないが第三洞がある。
見学できない理由は、入れないから! 入ったら最後、出てこれない感じがしますね。
第四洞
第3洞の近くには、第四洞があります。
やはり入ることができない感じですね! しかし穴に近づくだけで、涼しさを感じました。また、第四洞の近くには、樹齢500年のミズナラの木があります。高さは20メートル!
第四洞の近くには、ミズナラの他にも、クルミの木もたくさんあって、秋頃は冬に備えて木の実を食べに、シマリスやエゾリスたちがたくさんやってきます。リスが大好きという人は、秋がおすすめです。熊の活動も活発になりますが…(^^;
軍艦岩
鍾乳洞と同じく1,000万年前のホタテガイやフジツボなどが堆積してできた石灰岩です。地殻変動によって、取り残されたと考えられています。洞穴はなく、石灰岩のみです。形が軍艦みたいですね!
まとめ
北海道ではあまり公開されていない鍾乳洞の一つ、中頓別鍾乳洞を紹介しました。自然の涼しさが、鍾乳洞の魅力の一つかと思いますが、いつ熊が出てくるんじゃないかとヒヤヒヤして、涼しさは倍増です。中頓別鍾乳洞を訪れるときは、2人以上で行くことをおすすめします。
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