利尻島「ニシン漁」の遺構を探して

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 利尻島や礼文島には、たくさんの「ニシン漁」の遺構があります。それだけたくさんのニシンが獲れていたんですね。他の地域ではなくなりつつある遺構を探しました。→過去のニシン漁の遺構記事

利尻島

 ニシン漁が盛んだった頃の遺構を探すのは、実は難しい。地元の人のみぞ知るものがほとんどで、Googleマップなんかにも記されていないことが多いです。写真なんかを元に、探索。ぶらぶら歩いているとたまたま発見することもあります。今回はニシンをゆでていた「釜場」を発見しました。これをみたのは初めてです。

窯場

 大きさは、直径1メートルほどでしょうか。割れた釜がふたつ。これが残っていることが、奇跡な感じがします。

火を入れる穴もあります

 ふたつの釜でゆでていたんですね。釜ゆでし、魚粕という肥料にされていたようです。ちなみに釜そのものは利尻島中に残されているそうです。釜場として残されているのは少し珍しいようです。

 釜場の近くには、袋澗らしきものや、作業していた時代の名残があちらこちらにみられました。当時の生活の痕跡が見てとれますね。

袋澗のような場所も…

 利尻島の人にとっては当たり前の風景なのかもしれませんが、残したい風景だなぁと思いました。

 かつて、北海道で膨大な数のニシンが獲れていたことは、数字でわかっていても、なかなか実感は湧かないものです。こんな痕跡が見られるだけでも、当時の生活が感じられますね。

 ニシン漁に替わる産業の発展とともに、北海道中にあったニシン漁の痕跡はほとんどなくなってしまいました。利尻島や礼文島では、こういった遺構がたくさん残されていますので、これからも見つけてみたいと思います。

釜場は、利尻島本泊にありました。だいたいの場所↓

 マジですごい場所だと思うんだけど、行きたい人はほとんどいないと思いまぁす笑。

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