カネのなる木ならぬ、「ワシのなる木」を探して
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次々とお金を生み出す財源を「カネのなる木」と言ったりしますが、木の実がなるかのごとく、たくさんのワシが止まる木があります。まさしく「ワシのなる木」。写真では見たことがあるけれど、実際に見てみたいと思っていました。北海道北部で有名な「ワシの森」を訪ねてみましたが…。
目次
お目当てはオオワシ&オジロワシ
北海道の秋から冬に見られるワシで、最も人気のあるワシが「オオワシ」と「オジロワシ」です。
オオワシ・オジロワシは、ともに数が少なく「天然記念物」「絶滅危惧種」に指定されています。翼を広げると2メートルを越え、日本の鳥類では最大サイズ。北海道の海沿い、特にオホーツク海周辺に多く見られます。
北海道の鮭の遡上シーズンとともに姿を現し、道北エリアでは11月から12月にかけて目撃数が増加します。1月から2月ごろには流氷とセットで見られることも多く、天気の良いオホーツク海では比較的発見しやすいワシです。本州からわざわざオオワシ、オジロワシを見る為に、ツアーに参加したり、北海道を訪れるというファンもいて、人気の高いワシと言えます。
ワシが越冬のために北海道沿岸に飛来する頃、あるいは北海道を去る春の頃になると、1本の木にワシが密集していることがあります。あたかも「ワシのなる木」のようになっているというわけですね。
浜頓別町「オオワシの森」
ワシのなる木として有名な場所が浜頓別町「オオワシの森」です。
オオワシの森全体では、多い年で500羽近くワシが集まり、最大で1本の木に50羽から60羽止まる木もあるとか。まさしく私の探し求めているワシのなる木があるのです!
地元の新聞等では有名なスポットで行きたいと思っていたのですが、中々実現出来ずにいました。仕事中だと、ワシの写真も撮れないので、とにかくワシの写真を撮るぞ! ということで訪れてみました。
天気の良い日! と思って出かけると気温はなんと−14℃! メチャクチャ寒かったです。オオワシの森観察者用の駐車場「宇曽丹(ウソタン)生活改善センター」は無料で駐車できます。ちなみに宇曽丹は地名です。
小さいですが、看板も立っているので、隠れた名所なのですね! 駐車場から、徒歩5分程度でオオワシの森にたどり着くことができます。
オオワシの森という名前ですから、ウッソウとした森なのかと思いきや、なんと道路ぶちにあります! ここに本当にワシが来るの⁈ という疑問が湧いてきました。この時はカラスしかいませんでしたので、余計に笑。 看板の左側の太い木にワシが止まることもあるようです。道路から近すぎるので、人の気配で一瞬でワシが飛んでしまいそうですがね…。
少し歩くと、ウソタンナイ川が流れており、ワシのたくさん止まれそうな太い木も発見!
これくらいの木だと、50羽のワシの重みにも耐えそうですね。オオワシの体重は通常でも6kg、大きな個体だと9kgにもなるそうです! って、木を見にきたわけじゃない〜!笑
オオワシの森のワシのピークは12月中旬なんだそうです。1月ごろにはオホーツク海を下り、網走や知床に移動するそうです。やっぱり時期が肝心ですね(^_^;) でもまぁ、下見ってことで。
稚内の海岸線では、結構見かけるんですけどねぇ〜! うまくいかないもんですね。
参考
大橋弘一「北海道野鳥ハンディガイド」北海道新聞社.2009
浜頓別町インターネットサイト
http://www.town.hamatonbetsu.hokkaido.jp/docs/2018032700018/
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