十勝岳火山砂防情報センターでは、常に火山泥流の発生を監視しています!

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目次

十勝岳の噴火は遠い昔話ではない

白金温泉から見た十勝岳連峰

  十勝岳の噴火は、最近の噴火だけでも計4回にのぼります。

  • 明治20〜21(1887〜88)年
  • 大正15〜昭和3(1926〜28)年
  • 昭和37(1962)年
  • 昭和63〜平成元(1988〜89)年

 わずか百数十年の間に、4回も噴火しており、しかも大正15年の噴火では、144名、昭和37年の噴火で5名の尊い命が失われました。大正時代の噴火は、融雪型泥流(火山の噴火によって雪が溶かされ、雪解け水を多分に含んだ火山泥流)が押し寄せ、家屋や家畜なども押し流されました。

 このように、十勝岳は火山の噴火や泥流の発生など、防災対策が必要な火山なのです。

十勝岳火山砂防情報センターにたどり着くまでが大変ですわ…

 白金温泉にある「白髭の滝」が見える橋を渡り切ると、十勝岳火山防災情報センターへと続く階段があります。その数なんと286段!

先が見えない階段

 この階段にも意味があって、情報センターは泥流発生時の高台避難場所なのです。この階段も屋根付きで、シェルターになっています。

 火山泥流から逃れる際は、川の下流方面ではなく、高台を目指さなくてはなりません。高台は、火山が近くなって危ないと思ってしまいますが、泥流から逃れるためには、高台に行くということなのですね。

 286段の階段をのぼる間に、クイズが設けられており、答えは階段を登らないとわからないという仕組み。4択クイズなんだけど、「さっきの答え①」みたいな書き方しかしてくれなくて、愚か者には答えが結局わからないという…笑 頼むから単語で教えてくれ…笑

 日頃運動してないせいで、マジでキツい〜。あるあるだけど、シェルター内に蛾とか虫が結構いて、ぎゃーってなる。でも前からここが気になってました!のぼるしかねぇ!

火山泥流を監視するとともに、十勝岳について学べます

 ようやくたどり着くと、開いてるの?というくらい誰もいない感じ…。電気がついているので、恐る恐る中に入ると、職員さんが一人いました。展示室は、一階と二階に分かれており、十勝岳について、砂防施設について学ぶことができます。三階部分は、火山泥流の発生を24時間監視していて、一般の人は入ることができません。

 展示コーナーでは、美瑛、上富良野方面に造られた堰堤の場所をジオラマで表現したり、実物の火山弾などが展示されていました。

 ちなみに、美瑛で有名な「青い池」は、美瑛川のブロック堰堤に溜まった水でした。→青い池

展示

 白金温泉や美瑛、上富良野方面には、仕事で何度も来ているのですが、十勝岳や泥流については、まだまだ無知だったなぁと思いました。このような防災施設や、たくさんの堰堤が造られるようになったのも、過去の災害からの教訓を生かしてのこと。

 仕事では、十勝岳の噴火した年号を暗記したり、青い池のブロック堰堤を説明したりしてきましたが、浅はかな知識だったなぁ〜笑。

 ちなみに、他に見学している人は誰もいませんでした。観光じゃ来ない場所ですわ😅

砂防カード配布中です

 十勝岳ジオパークは、2022年1月に日本ジオパークに認定されました。

 日本ジオパークネットワークによると「ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観が保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリア」とのこと。北海道では、洞爺湖有珠山、アポイ岳など、6箇所あります。

 日本ジオパーク認定記念ということで、砂防カードを配布していました。このカード、ホログラムカードでキラキラしてます🤩

右上にカードが挟まってます

 カードって一枚かと思ったら、台紙付きで…このほか4箇所回ってコンプリート的なやつでした😅堰堤などの防災施設を回るらしい…家に帰ってから気づいたよ笑 人気なさそうだから、ゆっくり集めましょう😄ってまた集めるんかい〜笑

 最近カード系多すぎだよね〜😓まぁまぁ踊らされてますけど🤗

 

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